その名のとおり、スミレの花のような色のこと。スミレといえば、春の野に咲く可憐な花で、古くから親しまれてきました。しかし、色名として愛好されるようになったのは、明治・大正時代になってからで、ちょっと西洋風なハイカラな印象を当時の人は持ったようです。
春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜ねにける (万葉集第八巻 山部赤人)
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